© 2023 by Name of Site. Proudly created with Wix.com

南大分マイタウン 本誌 第399号・令和元年6月1月

大友氏四〇〇年80 大友氏ゆかりの地を訪ねる14

NPO法人・大友氏顕彰会 理事長 牧 達夫

◯鏡城跡 大分市竹中

 戸次から大南大橋を渡り、竹中の鏡城跡に立ち寄った。ここは天正十四年(一五八六)の豊薩戦で、大友・四国連合軍が集結した処である。高台にある城跡から、眼下に戸次川(大野川)が流れ、対岸には先ほど登った鶴賀城が迫っている。

 取材で同行した作家赤神諒さんは「連合軍はどの辺りを渡ったのだろうか?」などと、興味深く大野川や鶴賀城などを撮影していた。

 ここ鏡城で軍議が開かれ、功をあせった軍鑑仙石秀久が渡河を主張して決行、結果的には惨敗の憂き目にあった。

 もし渡河せずに秀吉の援軍を待ちながら睨み合いを続けていたなら、あるいは四国連合の悲劇はまぬがれたのではないかと、川の流れを眺めながら想いを巡らした。

○南陽山勝光寺 大分市竹中

 鏡城跡から南へ進むと竹中郵便局があり、その山手の高台に古刹勝光寺がある。

 勝光寺をはじめて訪ねたのは、今から十四・五年前、同寺と親しくしている旧友の村上秀義さんと同行した時だった。

 勝光寺は有名な歌手、南こうせつさんの実家でもある。寺では、現住職南慧昭さんとこうせつさんのお母さん、南チエさんと、長女で近くにお住いの栃木治子さんが、私たちをこころよく迎えていただいた。

 当時八十歳後半といわれたチエさんはかくしゃくとしていて、治子さんとともに寺の由来や伝承・歌手のこうせつさんのことや、サラリーマンを終え当時博多で修行されていた長男の慧昭さんのことなどを話され、あっという間の二時間であった。

 大友氏ゆかりの寺といわれる勝光寺の由来は、チエさん母子のはなしやいただいた由来書から、おおまか次のようである。

 「建久七年(一一九六)、豊後に下向した大友初代能直が領国経営に尽力していた最中の正治元年(一一九九)、父源頼朝が逝去する。能直は父頼朝の霊を弔うとともに、国の安全と武運長久を願い、想川(大野川)の清流沿いの風光明媚な現在地に大伽藍を造営した能直は寺領四三〇貫を寄付し、天台の名僧良顕を招いて開山し、南陽山勝光寺と号した。

 その後能直は嫡男親秀に家督を譲り、直入郡藤北の荘(大野町)に隠居し、一宇を建立して当山の寺号と同じ南陽山勝光寺とした。(能直の法号は勝光寺殿)

 北条貞時の時代、大友五代貞親は北条氏の意向を汲んで禅宗に帰依し、府内(元町)に臨済宗の大伽藍万寿寺を建立する。当勝光寺も万寿寺の開山佛印禅師の十哲の一人、大機磧石禅師が入山し、臨済宗京都五山東福寺の末寺となる。

 その後、勝光寺は大友家累代尊崇の霊地として隆盛する。しかし、天正十四年(一五八六)の豊薩合戦で裏山の鏡城が兵火で焼かれ、その余燼で延焼した精舎は悉く焼土と化したという。この時、常長の作といわれる観音像だけは、奥院にあってこの難から免れた。

 荒廃した寺にあって、この観音の智光が地元住民の心の拠りどころとなっていたことを、徳川期に肥後藩高田郷(鶴崎)の曹洞宗能仁寺の雲歩禅師の知るところとなり、師が勝光寺往古の由来を肥後藩主細川綱利に言上する。寛文九年(一六六九)、綱利の命により能仁寺の末寺として、勝光寺は再建され今日に至っている。」との由来である。

 私は、大友初代能直の豊後下向や父頼朝との史実は今日においてもはっきりしないが、それはそれとして、大友氏ゆかりの寺としての経由がよくわかり、熱っぽく語ってくれたチエさんに感謝している。

 チエさんは若い頃から音楽やおどりが大好きだったとのこと。こうせつさんもその血を受け継いだのだろう。長男のえしょうさんも二男(こうせつさん)と負けず劣らずいい声をしていると、チエさんは言っていた。

 チエさんにお会いした数年後、修行を終えて竹中に帰り住職になった慧昭さんとお会いすることができた。慧昭さんの「出前歌説法」は今日、知らない人はいないほど有名である。

 明るく楽しく誠実な人柄の慧昭さんと私の交遊関係はずっと続いており、今日では「宗麟公まつり」にも出演していただいている。

 勝光寺には、大友初代能直肖像と、立花道雪肖像の版木がある。また、家宝として日本に二つしかないといわれる華南三彩貼花文の五耳壺があり、いま歴史資料館に保管されている。

 ところで、大友三十五代大友義介が昭和五十二年(一九七七)八月、勝光寺を訪れた際、記念に小賀玉木を植えられたとのことで、境内に記念碑が建っている。

 慧昭さんと話す中で、大友二八代・大友丹次郎が始祖能直公(一二二三年没)の六〇〇年忌の法要を勝光寺で行ったという。(万寿寺でも実施したとのこと)

 二〇二二年は能直公の八〇〇年忌である。どうされるのだろうか。

大友氏3.jpg
大友氏2.jpg
大友氏1.jpg

4・5月は総会の季節

 4・5月は総会の季節で、町内会をはじめ社会福祉協議会や青少年健全育成協議会、まちづくり推進協議会、民生児童委員協議会、老人会、子供会、PTAなどの総会が、校区や町内、地区単位で次々に開催された。ほとんどの総会は執行部の原案通りに可決されたが、これまでになかった新しい事業を始める場合には時間がかかることもある。

まちづくり協議会総会.JPG

南大分校区まちづくり推進協議会総会

豊府校区社協総会